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花形歌舞伎 南座 2014 [映画・ドラマ・観劇]

久しぶりの歌舞伎。南座です。
御摂勧進帳(ごひいきかんじんちょう)。
勧進帳も見るのは、もしかしたら初めてかも。それをちょっとパロディにした作品でした。
アクロバット的見せ場もあり、衣装も役者勢ぞろいもとても華やかな舞台でした。

松緑さん、やっぱり面白い。ファンになってしまいました。
ひとつめは暫、しばらく、しばらくという掛け声。花道から出てきた姿にびっくり。

ふたつめは芋洗い。歌舞伎って、ブラックユーモアというか、訳のわからないシュールさがあるなあと思わされました。

赤い提灯がいいですね。改装しているとは言えクラシック。

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ポスター、わかるかな。
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久しぶりに着物を着たのですが、帯結びがすっかり忘れており、一苦労。やっぱり続けて着ないとと痛感。
柄は四季なので、写ってませんが、桜も入っております。

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行って帰ってだけの京都でしたが、この橋の上を通ると京都を実感しますね。
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余談ですが、着いたときは休日だからか四条の交差点は大混雑。警官が数人出ていました。
あのバスだけ行かせようかと相談すると、手動で信号操作。あんなの初めてみました。
世界の観光地、京都だからか、警官のお仕事も他の街とは違う面もあるのかなと想像。どうなのでしょうか。


今回は初めて府民(大阪ですよ)鑑賞会というのに応募して半額でした。お徳。こういうのはいいですね。
松竹座も行きたいのですが、それはハズレ。

花形ということで、若手の松也さんと巳之助さんが気になりました。
松也さんはほぼ初めて見た気がしますが、とても良い俳優さんでした。普段テレビ番組の司会などを見ていると、顔が大きい?濃い?古典すぎる?とか思っていましたが、舞台ではとても映える。それに素晴らしく良いお声。走り抜ける姿が爽やかでした。
最後の古典、道成寺で菊之助さんがあでやかに舞う姿を坊主役で眺める松也さんの眼差しは、素に戻っているようで、まっすぐで自然で、印象に残りました。

巳之助さんは、上品な感じでした。

菊之助さんの踊りで使われた手ぬぐいを客席に投げ込む見せ場があったのですが、あと少しで私達の席には届かず、残念無念。でも2階席にまで思い切り投げてくれているのが、サービス精神旺盛で感動。
こういうのがあるのも楽しいですね。

ああ、やっぱり歌舞伎、また行きたいな。同行者探しもせねば
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映画「ウルフ・オブ・ウォールストリート」☆☆☆ [映画・ドラマ・観劇]

久しぶりにふらっと1人で観にいきました。ディカプリオとスコセッシがタッグを組んだ3時間の大作。行く前から、この長さにちょっとおびえていましたが、最後まで楽しめました。

実在の元証券マンの自伝が原作で、R18の過激作品。金と女とドラッグで、やりたい放題のアメリカのバブルが描かれています。時代は少し前のブラックマンデーからの80年代、90年代。男性のスーツやディカプリオの一人目の奥さんのスタイルがいかにもの時代感をかもし出しています。

最初から最後までディカプリオがでずっぱりで、怪演・熱演です。時々カメラ目線で観客に話しかけたり、心の中の声でも1人語りをしてみたりの演出。3時間ぶっ通しで、やりすぎの、ふざけた自伝のブラックコメディです。監督も喜んで遊んでいるのではというようなシーンも多々。何でここでこんなにひっぱるかな~っていうような。

今月一杯はやっているようですが、長いので1人で見れる方はDVDになってからでも。けど、家族がいる方は何せR18なので、劇場に足を運ばれた方がよいと思います。スクリーンの方が楽しめるであろう見所も結構ありますので。

結局この映画で作り手側が言いたかったのは、これがアメリカ。ということでしょうか。
終わりの方のシーンで、ディカプリオに指摘された通り、FBI捜査官が裕福とは思えない乗客ばかりの地下鉄車内を眺めるシーンの解釈を私はそう受け取りました。成功して冨をつかむのも、どんな人生を選ぶかはあなた自身。ということ。

それにしても、あのアフリカンミュージックのラップのような、耳に残るテーマ?ミュージックが、最初の方に出てきたマコノヒーのアドリブなんて。。頭の中で鳴り響く、ブンガブンガブンガ~。

後から調べると原作者自身も出演しているそうです。どこだったか、よく覚えてはいませんが。当時実際に開催されたパーティの映像もYou tubeではアップされていました。

それにしても、ジャンゴを上回るディカプリオの身体を張っての演技には、びっくりでした。見た方にしかわかりませんが、最高の笑いどころ、車のシーンや電話のシーンでは、笑いたかったけれど、余りに静かだったので、ヒクヒクしそうでした。
しかしながら、この作品で念願のオスカーはないでしょうか。。面白さは抜群ですし、訴えかけるものも確かにあるのですが、アカデミーの感動作品ではないような気がします。私が見たディカプリオの映画の中で一番作品として良かったと思うのは、ブラックダイヤモンドでしたが、あれはあれでテーマが壮大すぎたし。。

タイタニックで人気に火がついた頃、何でこんなんがええんか、わからんし、ディカプリオの映画なんか見~ひん。とか言ってたのを、撤回させていただきます。
皆でディカプリオを応援しましょう。とってもいい俳優さんになりましたよね。

この映画はバブル世代が見たら余計に感慨深いかも知れません。映画好きにはお勧めの作品です。

追記:2月21日 本作、今日のニュースによると出演者のモデル(主人公ではなし)の方から、描写がひどいと訴えられたようです。災難。
3月3日 やっぱり今年もオスカーはのがしたようです。残念!


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映画「昼下がり、ローマの恋」☆☆☆ [映画・ドラマ・観劇]

ちょっと前の映画ですが、ずっと見たかったので、連休で借りてみました。オムニバスの3作目だそうですが、多分前の2作は見ていない。(と思う)

3つのストーリー、それぞれ面白かったです。
カップルでは見ないことをお勧めするっていうようなコメントをしていらっしゃる方もあるみたいですが、そうでもないかなと。
単純な恋愛コメディかと思っていたのですが、もう少し人生の色々、生き方を考えさせられるストーリーでした。

特に1作目が、良かったです。若い(ということになっていますが、30代後半にも見える)カップルの彼の方が出張先で。。。というお話。町の雰囲気が楽しかったです。青春の終わりというようなほろ苦い気持ちが残ります。あれから、将来はどうなるのかなとも少し思わせるストーリー。
2作目はかなりコメディですが、最後の方はちょっとしんみりするところも。
3作目がデニーロと美女モニカ・ベルッチ主演です。ただ、この中で3作目が私の点数はちょっとだけ低いかも。でも、大学教授役のデニーロは生き生き楽しそうに演じて、セリフもイタリア語。

ほのぼのして、笑って、ちょっとしんみりして、楽しめます。
ゆっくりおやすみの日にレンタルして見るのにお勧めです。
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ロバート・デニーロの映画「みんな元気」他 [映画・ドラマ・観劇]

録画していた少し前の映画「みんな元気」。イタリア映画かと思っていると、アメリカが舞台のロバート・デニーロ主演の映画でした。元はイタリア映画で、そのリメイクとのこと。さらに、そのイタリア映画は小津作品の「東京物語」から作られた映画らしい。う~む。見てないぞ。

最初の方のシーンを見ていると、え、どこにデニーロ出ているの?って少し思ってしまうくらい、そこらのスーパーにいそうな、七三分けの白髪の普通の初老のおじさんでした。どこかわからないけど、片田舎の感じのよい広い一戸建てに、妻を亡くして独りで暮らすデニーロ。

娘2人、息子2人はNY、シカゴ、ラスベガス、とどこだっけ?アメリカ大陸にバラバラに暮らしています。
折角の週末にバーベキューを楽しみにしていたのに、誰一人も帰ってこずにがっかりして、反対に子供たちの家を回って旅行することにした、デニーロ。着ている服も、持っているカメラも、表情も、体型も、田舎から出てきた普通のおじさんです。さすが、なりきりデニーロ。

幾つになっても子供を思う親、それぞれ頑張っているけれど、事情もあるし、親を心配させたくない子供たち。
それに、母親よりも仕事一筋で厳しかった父親に対しては、少し気詰まり。
たった1泊で追い出されても、にっこり笑って、幸せかいと尋ねるデニーロに少し涙が出ました。
最後にたずねた娘、ドリュー・バリモアは歓迎してくれている様子ですが、デニーロの方が早めに帰ってしまいます。
息子の一人は友達に借りてみた、デビッド・ボウイの息子の変わった映画に主演していた人みたい。

デニーロと言えば、先日「マラヴィータ」を見たばかり。いろいろな意見はあるみたいですが、私は単純に面白かったです。マラヴィータを見た後だから、この映画の普通の元サラリーマン役は、余りに違って、デニーロの演技力に改めてびっくり。

言わずと知れた名優ですが、かなり出演作が多いし、犯罪映画の印象が強いけれど、色んな役を演じる俳優さんですね。コメディにも出ているし、ケープ・フィアーのような悪役にも。
因みに、私はゴッドファーザー、ちゃんと見ていません。マラヴィータはちょっとゴッドファーザーへのオマージュみたいなシーンもありましたが。
今回の役は、少しだけオムニバス映画の「ニュー・イヤーズ・イブ」の父親役を思い出しました。
歴史物が思い浮かばないのですが、「タクシードライバー」と同じ年に公開されている欧州大作のイタリア歴史物「1900年」位でしょうか。
見たいなと思って見ていないのは、恋愛物らしい、「昼下がり、ローマの恋」

デニーロ主演なのに地味だからか、本作は劇場未公開だったようです。
ラストシーンはクリスマス。これからの季節、実家に帰ったり、行く年、来る年、家族のことを考えることがあるかと思います。そんな季節にぴったりの映画かも知れません。

ところで、この映画の中でワンシーン、何これ?って思うところが。可愛いシーンだけど、意味はないのか、前振りなのか。。。ポイントです。
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ストロベリーナイト インビジブルレイン [映画・ドラマ・観劇]

ついつい、はまって見ていたテレビシリーズの映画版。見るのを忘れていました。去年公開か。

冒頭の会議シーン。いつも通り、紅一点の姫川刑事の暴走で始まります。これに理解できない、普通ならありえないよなあと思いながら、ついつい見てしまう。

今回は暴力団の抗争に暗い過去の犯罪が重なり、警察の隠蔽も絡むという筋立て。警察の隠蔽は刑事ドラマには常に伴う気はしますが。
そのど真ん中にいる暴力団幹部の大沢たかおと姫川の、ラブストーリー。
部下の西島秀俊演じる菊田はずっとそれを見ています。いい人はつらいけど、最後まで見てしまうのが、すごいし、根性を感じます。
大沢たかおは、余り好みの俳優さんでもなかったですが、この映画ではスーツ姿が色っぽく、いい男なのは否定できません。でも、知性まで感じられたかと考えると、ちょっと微妙だけれど。
まあ、元々ありえない設定ですが、あそこまで格好よくても、知性的でない場合は、姫川とのこの恋愛は成立しないのじゃないかなあと思ったので。

悪刑事、武田鉄也の見せ場もあり、このシリーズの魅力である脇役達がしっかり出てきて楽しませてくれます。

姫川の暴走はありえないと思いますが、信じてついてくる男の部下たちを呼び捨てにするところは、うらやまし。
このドラマはずっと暗いのですが、今回も雨のシーンばかりだなと思っていたら、副題がインビジブルレインでした。

最後のシーンを見ると、このドラマ、続きがどうなるのか、これで終わりなのかしら。。でも、異動ってまたあるよね。きっと。

今日みたいな雨の日に見るのがぴったりの映画でした。
なかなか面白かったです。
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華麗なるギャツビー グレート・ギャツビー ディカプリオ版 [映画・ドラマ・観劇]

前のロバート・レッドフォード版が良かったので楽しみにしていました。もう上映が終わりかけですが、先週みてきました。

どちらかというと、レッドフォードとミア・ファーローの主人公の方が上品な感じがするし、もしかしたらがっかりするかもと思いながらの観賞でしたが、期待以上に良い映画でした。

パーティシーンが桁外れで大げさ過ぎるかもと思いましたが、それ以外はストーリーも配役も全て良かったです。特にデイジー役のキャリー・マリガンが若すぎるかなと思っていたのですが、裕福であるがゆえに我儘で可愛い、かつ残酷な主人公にぴったりでした。
ディカプリオは成金っぽいところが似合っているし、他人から見たらこっけいにさえ思えるときもある一途で純粋な主人公ジェイ・ギャツビーにぴったりでした。語り手のトビー・マグワイアも、嫌味なデイジーの夫も、ゴルファー美女も巧かったです。

レッドフォード版の記憶があいまいなのですが、今回の作品の方が、ストーリーを細部にわたって説明してくれており、それが意外でした。デイジーの友達のゴルファーや、ニック(トビー)がデイジーの従妹でお膳たてをするところなど。NYのホテルの部屋でのうだるような暑さの中で追い詰められる主人公たちのやり取りは決定的です。2時間以上あるのは、そういったところにも時間を割いたからかも知れませんし、長くは感じませんでした。

映像も最初の始まりのシーンから最後のシーンまで、綺麗でよく考えて構成されていました。特に印象に残ったのは、パーティが終わったあとに、ボーイ達が屋敷を片付けているシーンと寂しそうなギャツビーの姿。レッドフォード版の再現のシャツのシーンもありました。

ストーリーがわかっているため、ディカプリオがデイジーのことを思う幸せそうな笑顔が初めて大写しになったシーンでは、思わず涙がこぼれそうになりました。
壮大で哀切なラブ・ストーリーで、お勧めです。
また、レッドフォード版も見直したいなと思いました。原作も村上春樹版は読んでいないので、いつの日か。
写真は公式サイトから。
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「ジャンゴ 繋がれざる者」☆☆☆☆☆ [映画・ドラマ・観劇]

このところ、コピー通りに忠実に映画記事をアップしております。音楽はさっぱりですが。。。おまけにCDプレーヤーが壊れています。どうしようかしら。。

待望のタランティーノ作品、先日見てきました。3時間近くの長丁場でしたが、出だしの音楽を聞いたときから、ワクワク感は最高潮。その後も、字幕の入れ方まで、最初から最後まで、全てが面白く期待通りで、大満足でした。

前にツイッターのつぶやきで、タランティーノが今度はマカロニウェスタンを撮ると聞いたときは、何でマカロニウェスタン??と頭の中がしばらくクエッションマークで一杯でしたが、納得。

大ざっぱに説明すると奴隷制度のある時代に、理解のあるドイツ人医師に自由にしてもらった黒人主人公のジャンゴが、医師と一緒に賞金稼ぎの旅に出て、最後は妻を捜して白人に復讐するというストーリー。

パンフに基づく、事前に仕入れておいた方が良い情報を書き出すと。。。

1.ジャンゴはマカロニウェスタンで伝統的に?使われる主人公の名前。一番最初に演じた俳優さんが、カメオ出演しています。ジャンゴに名前のスペリングを聞くシーンだそうです。知らなかったので、どんな方だったか思い出せない。。
2.ストーリーに散りばめられている風習・エピソード・史実は、事実もあれば、創作もあるようです。時代が相前後していることも含んでいます。タランティーノなりの歴史の解釈、観客へのアピールともとれるかも。
3.レオが血を流しているシーンは本当に出血しての迫真のアドリブらしいです。それをきっかけにタラ様と不仲説もあり。
4.長いので終わると思わずトイレに立ちたくなりますが、ちょっと我慢してエンドロールを見ましょう。よくわからないおまけがあります。

この映画の紹介やレビューを読むと、どれを見ても、農園主を演じたレオナルド・ディカプリオが稀代の悪役残虐非道と書かれているようですが、私は正直そうは思えませんでした。
ピッタリの役なのですが、彼のセリフにもあるように、子供の時から黒人と一緒に暮らしてきたという環境。レオの世界に入っていくと、普通に召使としてきれいな格好をして屋敷で働いている黒人が沢山。奴隷というよりは、もう少しよい待遇に見えました。残虐なところはあっても、ビジネスを重んじるのはわかるし、他人の意見も受け入れ、過激な部下を諌める知性も、ユーモアもある人物として描かれていると思うのですが。。。ちょっと可哀想なぐらいでした。演技は抜群。自ら志願しただけのことはあります。
屋敷に帰って年増の姉君に呼びかけるシーンはたまりませんでした。

もちろん、他には主人公のジャンゴも、レオ様に仕える黒人執事?役のサミュエル・ジャクソンもすばらしい演技でした。
タランティーノ作品常連さん以外にも、結構有名な俳優さんが。ドン・ジョンソンって昔のテレビドラマでよく見て顔が懐かしいような。でも、農園主の顔がそっくりに見えて、違いがわかりませんでした。

とにかく、タランティーノが好きなら、ゲラゲラ笑ってしまうシーンがいくつも。(もしかしたら、こないだの映画館では笑ってるのは私と友達だけのシーンもあったかもですが)にんまりしてしまうセリフも沢山。それが、残虐殺戮と両立しているところが、タランティーノの真骨頂かもと思いました。
血まみれ殺戮の方は相変わらずですので、嫌な方はお気をつけください。

ところで、早めにシートに座ったので、入ってくる観客を眺めるともなく眺めていたのですが、もしかして、タランティーノ好きというより、本当のマカロニウェスタンと間違えて見に来てるのかというような年輩の男性が結構多かったです。感想はどうだったのか気になるところです。

キル・ビルはどうしても理解できないのですが、タランティーノのほかの監督・脚本作品はどれも大好きです。ただ、1本だけ観ていないのがあるので、借りてみようかなと思っています。

歴史物3部作の1作目が、今回のドイツ人役も演じたクリストフ・ヴァルツも出ているご存知ユダヤがナチスに復讐する「イングロリアス・バスターズ」、2作目が本作ジャンゴ。3作目はノルマンディー上陸の黒人兵の話だそうです。今度は欧州の戦争の歴史をどう変えるのか。楽しみ。

それにしても、タランティーノ、太りましたね。先日のアカデミーの放映をみても、今回の出演シーンを見ても。(もちろん出演しています)

ところで、時々やたらアップになっていたセリフはほとんどない若い黒人奴隷の俳優さん、男前ですが、有名な方?あのアップで何を語ろうとしていたのか。。。単にタランティーノも男前が好きなだけなのか。。。疑問です。

そうそう、パンフレットの小さな字を必死で読み進めると、「パルプ・フィクション」のトラボルタの役が、最初はダニエル・デイ=ルイスが予定されていたと有るのを読んでびっくり。ありえないだろう。。。トラボルタに変えたタランティーノえらし。

史実そのままではなくとも、黒人差別、奴隷制度を扱うということで、本国アメリカでは、スパイク・リーが反対したり、ひと波乱は呼んだ作品だそうです。けれど、普通の日本人から見れば、英語の差別用語もそんなに気にならないでしょうし、決して暗いストーリーではありませんので、その点ではご安心。

万人向けではありませんが、私としては大絶賛のお勧めです。
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ダニエル・デイ=ルイスの映画 [映画・ドラマ・観劇]

最新作「リンカーン」のアカデミーでの授賞式を見ていると、年齢は重ねていても、やっぱり目がとっても印象的で素敵な男優さんだなと思いました。それで、1993年の「エイジ・オブ・イノセンス けがれなき情事」をば初見。
私的にはイメージにぴったりの配役で、外見はもちろん、知性的でありながら、熱情的なところもあり、なんて魅力的な男性だろうという弁護士役。ニューヨークの昔を描いており、そんな時代があったんだとびっくりしてしまいました。ボールルームや貴族階級、ドレスの時代です。
けれど、この主人公は最後まで踏み切らず、歯がゆかったです。恐らく少年時代から続く切ない恋愛関係を押さえた愛情表現で描いています。タイトルのけがれなきはそういう意味なのでしょうが、情事はないともいえます。唯一足元にひざまづいての接吻や、馬車の中での美しい官能的な手のシーン。余りにも上品な描き方です。

相手役の女性2人のうち、妻役のウィノナ・ライダーがちょっと憎らしかったです。
主人公とも言えるミッシェル・ファイファーは、奔放という触れ込みの役ながら、そうでもありませんでした。女優さんが悪いのではないと思うのですが、今ひとつでした。どうもあのチリチリの前髪が魅力的ではなかったです。あの髪型が当時としては異端の新しさを表現していたのかは不明ですが。
よく出来た綺麗な映画で、ダニエル・デイ=ルイスを見るにはふさわしいクラシックな作品でした。
彼自身も父親が桂冠詩人(王室付きっていうことですよね?)の作家だったり、りっぱな家柄の出身のようです。

で、ダニエル・デイ=ルイス、好きな俳優さんなのですが、これより他には、あんまり似合ってなかったロンドンのゲイ役の「マイ・ビューティフル・ランドレット」、「眺めのいい部屋」「存在の耐えられない軽さ」しか見てないのです。どれも1980年代。その後出演している映画は、何故かストーリーが好みではなく。。。どうも骨太?の作品を選んで出られる気がします。

見た中で一番良かったのは「存在の。。。」です。すごく重たい熱い映画です。1度しか見てないのですが、お勧めです。

「マイ。。。」が一番衝撃的だったような気がしますが、1980年代当時、男性同士の恋愛を描いた欧州映画が多かったです。そういえば、そういう映画の1本、男子校を描いた「アナザー・カントリー」に小さく出ていた当時輝くように美しかったブロンドのケイリー・エルヴィス、結構その後も脇役で活躍されているのか、最近警察ヴァイオレンスものに出ているのを見ました。、男前のままではありましたが、ちょっと貫禄ありすぎ。他には、「モーリス」のルパート・グレイブスも最近TV版「シャーロック」に出ているのをみて、余りにも若い頃の面影のない中年なのでびっくり。

ダニエルに戻り、リンカーンはいつか見てみようかなあとは思います。というか、ジャンゴを見に行った時、友達とリンカーンのポスターを眺めて、お互い、リンカーン見る~?? 2人とも、う~んとなりました。そのうちかな。
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「サラの鍵」☆☆☆ [映画・ドラマ・観劇]

春はまだ遠く感じられ、今週は特に長く感じます。まだ木曜なのに、夕食の買い物ついでに、ついペットボトルのワインを買ってしまい、久しぶりのアルコールでした。

去年公開だったのでしょうか。DVDで借りて見ました。
映画評で良かったのを読んで見ようと思いながらも、前に見た嫌な映画、灼熱の・・・を思い出すと、腰がひけていました。今を生きる主人公が、過去の戦争、紛争の暗い歴史を辿る。。という同じようなストーリー構成が、重たいなと感じ、なかなか見れなかったのです。けれど、この作品は、よかったです。

歴史はそんなに得意でもないし、戦争となると余計に避けてしまっているところがあります。
ナチスが台頭していた1942年、この映画(原作本がベストセラーらしいです)の発端、フランス政権下で、フランス人自身によるユダヤ人迫害、大量検挙、ヴェル・ディブ事件があったことも、知りませんでした。
フランスに暮らす1万人以上のユダヤ人が、子供も容赦なく、一斉に検挙され、まずは競輪場に閉じ込められたところから、この物語は幕を開けます。

利発で可愛らしい主人公の少女サラは、生き別れてしまった弟に会うことだけを目的に、必死で生き残ろうとして、その生涯は現代へと映画の中でつながっていきます。
フランス人と結婚し、その夫の実家がサラの家だったという由縁でサラの生涯を辿ろうとする、現代の主人公を演じるのは、知的で静のイメージの美人、クリスティン・スコット・トーマスです。私にはミッションインポシブルのプラハのシーンが一番印象的で、好きな女優さんです。

暗いばかりでなく美しい映像も交え、破綻のないうまく構成されたストーリーと落ち着いて抑制の効いた演技を基盤に、憎しみや哀しみ、不幸だけでなく、思いやり、愛情や人間の良いところも描いていることで、全てがバランスがとれ、良い作品に仕上がっているのだと思います。
また、自由博愛の国のイメージがあるフランスがユダヤ人虐殺に大きく加担していたことはショックですが、映画の中では、それだからか、幾分救いのある場面も描かれます。

ただ、ひとつ、困ったのは、どの俳優さんも良かったのですが、現代の主人公の夫、義父、義祖母が、外見上、いまひとつ年齢差がくっきりする感じではなく、人間関係を理解するのにちょっと時間がかかってしまいました。そんなのは私だけでしょうか。

一番近い戦争でありながら、日本でも第二次世界大戦のことはもう段々と遠い歴史になっているのかも知れません。けれど、知ろうとすれば、自分の家族にも、自分の周りの人たちの家族にも、何であれ戦争と関わる重たい事実はあるのかもと思います。ただ、この映画でもそうですが、語りたくないという人が多いのが現実でしょうか。それに、人種差別は現代の日本、アジア人間でも確実にあるのは事実です。

サラと友達が収容所近くを駆けていく草原の風景が余りに美しく一番印象に残りました。
お勧めです。
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映画「ウォリスとエドワード 英国王冠をかけた恋」 [映画・ドラマ・観劇]

先週、友達のセレクトでマドンナが監督した映画を観にいきました。ほとんど事前情報なく観たのですが、意外なほど面白かったです。

最初の方は過去と現代が交錯するのと、見づらい怖いシーンもあるので、なかなか入り込めなかったのですが、観ているうちに、ストーリーにはまりました。

英国王エドワードとアメリカの一般女性で離婚暦が2回あるシンプソン夫人の有名な恋愛と、現代(といっても何故か10年以上前の微妙な設定)のNYに生きる女主人公をシンクロさせて物語は進んでいきます。

シンプソン夫人は何となく写真を見たことがあるけれど、どうして王冠を捨てるほどこんな女性が良かったのかと思った覚えがあります。が、この映画を観て少し納得。
そんなに美人ではないけれど、社交的で気配りやセンスがチャーミングな女性だったとして描かれています。
エドワードは最近の映画「英国王のスピーチ」の吃音の英国王のお兄さんです。

この世紀の恋の2人については、諸説あるようですが、この映画では、女性側のウォリス(シンプソン夫人)に視点を当てているので、彼女自身も悩み、悪女と世間から非難され隔絶されつらかった様子も知ることができます。

ストーリーとしては、どちらかと言えば現代の主人公に主眼が置かれ、世紀のカップルについては、どうして2人がひかれあったのかという心理面については余り掘り下げられていなかったように思います。その分、2人が過ごした南フランスや宮殿での華やかかつセレブでクラシックな生活の美しい映像が目を楽しませてくれます。当時のファッションも魅力的。あの宝石のプレゼントは非難されても仕方ないのかもという感じですが、うらやましいことは間違いありません。

さて、現代の主人公ウォリーがどうしてウォリスとシンクロするかというと、母と祖母がウォリスに心酔して命名したということをきっかけに、かつての職場サザビーズで2人の縁の品のオークションが開催されるという設定。自分のうまく行かない夫婦生活から逃れるように2人の恋愛、ウォリスの人生に心情的に段々とのめり込んでいく様が非常に巧く描写されています。そしてついには、フランスまで行ってしまうという飛躍。けれど、それほど荒唐無稽な感じはせず、まあまあなストーリー運び。

そして、主人公は夫から離れて新しい恋に飛び込みます。その相手はサザビーズの警備員でロシア亡命者の元インテリ。同僚のテンテンのセリフには彼を少し馬鹿にしたようなセリフがあるのですが、何故かお家はおしゃれで広いし、若く見えてタフで男前の外見とは違い過去がある人として描かれています。

終始一貫暗くて不幸だった主人公が最後にはハッピーになる予感で終わったので、ほっとしました。

それと、おそらく多くの人が思うであろう、世紀のカップルの2人が一緒になって結局幸せだったのかなあという疑問については、幸せだったのだろうという答を出しています。晩年の2人のシーンには心を打たれました。

ちょっとロシア人が格好良すぎる感じもしないでもないのですが、グランドピアノを奏でるところに、私も友達も心を鷲づかみにされました。
なぜなら2人共(私は一応)ピアノを弾くし、なもんで、ピアノを弾ける男性には心ならずも同じような思いをしたことが。ピアノを弾くといってもピアニストではないというところがミソです。

音楽はクラシックなピアノの旋律が多く、優美でセンチメンタルで美しかったです。友達は既にサントラを購入。

この映画、女性にお勧めします。正直、英国王のスピーチよりずっと面白かったです。

そして、友達のセリフも心にしみました。恋が天から降ってくるのを待ってると。情緒不安定になるのが恋愛だけど、そうじゃない落ち着いてのんびりずーっとある恋愛がしたいって。
そんな気持ちにさせる映画でもあったかも知れません。
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