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映画「プロメテウス」 [映画・ドラマ・観劇]

封切初日に勇んで見て参りました。3Dは遅かったので、普通のレイトショーにて。

どうも評価がわかれているようですが、エイリアンが好き、この監督が好き、映画が好きなら、楽しめる作品だと思います。
冒頭出てくるスカイ島は旅行したことがあり、異郷の雰囲気がこの作品にぴったり。映像が美しいので、是非スクリーンで見ることをお勧めします。

ストーリーは、簡単にまとめると、私企業が人類の起源の謎を探りに学者を他の惑星に派遣する、その宇宙船の名前が意味深な神の名前、プロメテウスでタイトルになっています。

約2時間の中に、人類の起源とは、人間とは、愛とは、不老不死とは、宇宙とは、フェミニズムとは、といった恒久的なテーマが幾つも断片的に盛り込まれています。そして、その答がこの映画にあるのかないのかはそれぞれの捉え方かも。ある意味非常に古典的な物語の印象。エイリアン以外に、私はキューブリックを思い浮かべてしまいました。

主演女優さんは期待通りの熱演で、シガニー・ウィーバーに匹敵する感じ。この映画を骨太に面白くしている要素です。そして、あの首の外れたアンドロイドはデジャブを見ているようでした。

何も考えずに、SF作品として楽しめるし、、謎は謎のまま持ち帰るのも映画の楽しみかも。
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「ミラノ、愛に生きる」 [映画・ドラマ・観劇]

今レンタルの新作になっているのでご紹介。

ティルダ・スウィントン主演のミラノの上流階級の人妻とその家族のお話。
ティルダは本当は英国出身の女優さんですが、ロシアから嫁いだという設定。知らなかったけど、もう50歳を越えているのですね。
確かにブロンドと瞳が、寒い国からきた感じがして、ナルニアシリーズのように、お洒落なドレスに身を包んだクール・ビューティ。

イタリアというと、明るいくだけたイメージを抱くかも知れないけれど、この映画のイタリアは場所もミラノだし、なんだか特にイタリアというより欧州という感じ。

ストーリーに少し無理やりなところはあるし、シーンで語らせていまひとつ意味がはっきりしない部分もあるけれど、出てくる俳優さんたちと、ファッション、調度品、召使たちのいる生活といった、クラシックなセレブな生活が丹念に描かれていて、それだけでも見ごたえあり。
それと、大聖堂のシーンは印象に残りました。

ティルダが演じる主人公の義母がとても若くて、義母には見えないなあと思ってクレジットを見たら、ベニスに死すに出ていた女優さんでびっくり。そういえばそうか。。。とてもきれいな方。

私はシェフ役の俳優さんには特に魅力を感じられなかったけど、息子役の俳優さんは、最初の登場シーンから、欧州正統派の男前登場という感じで、目がちょっと釘付けに。ただ格好いいというより、雰囲気もある方だなと思いました。

主演以外、欧州の限られた場所で活躍されている俳優さんばかりが出ているみたいで、それもかえって良かったのかも。
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映画「ワンドゥギ」☆☆☆ [映画・ドラマ・観劇]

韓国映画をスクリーンで観たのは初めてかも知れません。
高校生役を演じた主演俳優のユ・アインに友達がはまっているのと、映画評がよさそうだったので、行ってきました。

キャバレーで働いていた父と、血のつながりはないのに叔父さんと呼ぶ人と3人で貧しく暮らしている高校生の男の子の青春映画です。多分現代が舞台みたいだけれど、出てくる家や市場の光景は、近い国とはいえ、日本とはかけ離れたものにも映ります。
そして、もう1人の主人公が近くに住んでいる担任教師。ちょっと個性的だけれど、本当は主人公のことを心配して見守り、口を出さずにはいられない良い先生。

父親思いだけれど、自分の境遇に不満はあって、喧嘩が強く、誰とも親しくはしない、ちょっとだけすねた主人公が、段々と周りに心を開いていき、母親と再会し、知らない間に人生を少し前に進んでいく過程をさらっと描いています。笑って、泣いて、ちょっと考えさせられますが、見終わったあと、ほっとできる映画でした。

ちょっとすねてはいるけど、気負いがなく素直で優しい主人公役のユ・アインと、先生役のキム・ユンソクの2人の演技が良かったから、それと、青春映画でも暗すぎず熱過ぎずが、楽しめたポイントかなと思いました。

移民、貧困、障害者といった話題を扱っていながら、決してくどくも説教ぽくもないところも良かったです。

ストーリーや内容は全然違いますが、青春映画というくくりと、主人公がキックボクシングをしているのを見て、アラン・ドロン主演の古いヴィスコンティの映画「若者のすべて」を久しぶりに思い出しました。

ユ・アインはそんなに男前ではないとは思いますが、何かわからないけれど存在感のある良い役者さんでした。


こういう良い映画がもっと宣伝されて皆が見れば良いのになあと思います。
大阪ではまだ7月に入ってもやっています。






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團菊祭5月大歌舞伎 2012松竹座 幕見にて [映画・ドラマ・観劇]

今回は何となく興味ひかれる題目がなかったのと予算もあって、チケット買ってなかったのですが、千秋楽になって、観たくなり、朝から当日売りの幕見席を窓口に買いに。街中に住んでるのは、こんなときは便利。

夜の部の絵本太功記を観てきました。明智光秀をモデルにした、正直、申し訳ないけど、あまり大きな動きもないし、暗い古典的なお話でした。けれど、ある意味、ザ歌舞伎!という感じの舞台だったかも知れません。

ほぼ前半の主役のような団十郎の息子役の菊之助が、期待通り、やっぱり上手でとても良かったです。
上品できれいだし、声も通り、台詞もうまい。動きも優雅でかつピシっとしてる。全てがバランス良くて、良い俳優さんだなあと再認識しました。

7月のは行こうか迷い中。
亀治郎の襲名披露公演はいつ大阪であるのでしょうか。今日松竹の人に聞いたら、来年だろうとは思いますが。とのことでした。観たいな~。

3階なのに、うっかりオペラグラスを持っていくのを忘れてしまい、表情などは見えませんでしたが、1900円を満喫しました。



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映画「灼熱の魂」 [映画・ドラマ・観劇]

雑誌の映画評に載っていて、本国カナダでもかなり評価された映画のようです。
最初から重たいストーリーなのだろうというのは、わかってみたのですが。

カナダに移民した中東出身の女性が亡くなり、その双子の子供が、遺言に従い、母の故郷へ自分たちのルーツ、家族の謎を調べに行くというお話です。

重厚で確かに見ごたえがある映画で、考えさせられるところもあるのですが、いまひとつ私は心を動かされませんでした。

映画評にも驚愕の事実が最後に。。。とあり、その通りなのですが、その1点のみに頼っている感じがしたからかも知れません。
宗教紛争の悲しさ・無常を描いているのでしょうけれど、それを、女性の弱さと家族の話と絡めているので、焦点がぼけてしまったような印象でした。

ちょっとストーリーが荒削りで無理やりな感じも気になりました。
一番肝心な部分が、何でそうなるの?そうならなくても済んだんじゃないの?と思ってしまいました。

セリフ、話の運び方についても違和感を覚えるところが。何十年前のことを、いきなり写真を出して、この人知っていますか?は普通ないですよね。。。
それに、普通は調べるなら親族からだし、行く前にも調べてから現地に行くのでは。。
現実離れしていました。

テーマが紛争や家族のタブーなので、暗いのはわかるのですが、映像もずっと暗い感じで、美しいシーンは見つかりませんでした。

私は辛口の感想になってしまいましたが、一概にレビューの採点は高いようです。
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映画「裏切りのサーカスTinker Tailor Soldier Spy」☆☆☆ [映画・ドラマ・観劇]

久しぶりにスクリーンで。少し前の、冷戦時代の英国の情報部にいる二重スパイを巡るお話です。

欧州の香りたっぷり、欧州俳優がたっぷり観れる、反米国・反主流映画です。と言えばよいでしょうか。
とにかく、セリフよりも画面だけで観客に説明する、理解しないといけないシーンが多数ちりばめられています。集中して頭を回転しないといけません。
主要人物なのにほとんど最後まで顔がアップにならない配役も複数います。

原作を読んでDVDで観なおしたいと思います。
まだ上映中だしネタバレになるので書きませんが、私がわからなかったのは、テイラーの最後のシーンです。

どうしてこんなに上映館が少ないのかと憤りましたが、多分理解できる人にしか理解できない、観客を選ぶ映画だから、配給元は最初からそういう方針で行くことにしたのかも知れません。それなら、せめてこんな邦題をつけないで、いっそのこと原題で行けばよかったのにと思います。
劇場は原作ジョン・ルカレファンの年輩男性も確かにいましたが、結構俳優目当てで女性も多かったです。

興味があってもお近くに上映館がない方は、DVDになるまでに原作を読んで、じっくりご自宅で観る事をお勧めします。

音楽はかなり良かったし、欧州映画好きにはたまらない作品だと思います。
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映画「あしたのパスタはアルデンテ」☆☆☆☆ [映画・ドラマ・観劇]

雑誌の映画評を読んで、観たいなと思いながら忘れてたけど、TSUTAYAで見つけて鑑賞。
すごーく面白かったです。

タイトルはパスタメーカーの一家の話だからこうつけられたのだろうけど。。。ちょっと。。
それに、何となく主人公がゲイで悩むっていうところが強調されて説明紹介されてたような気がするんだけど、ゲイ映画じゃないです。

イタリアのかかとの辺にあたるレッチェという美しい街に暮らすパスタメーカーの創業者一家の次男が主人公。家業を誰が継ぐかということが一応ストーリーの軸なんだけど、描いているのは、大家族の悲喜こもごも。
語り手にもなっている祖母や、ちょっと変わったおばにもドラマチックな人生があって、ひとりひとりが個性たっぷり、人間的で面白い。むしろ両親だけは凡人で旧式な人間に描いているのかな。

欧州映画を久しぶりに観ると、パーティや皆そろってのディナー、女中、お家もインテリアも、ちょっとセレブでクラシックな一家の非日常というか彼らにとっては日常の場面が、かなり新鮮。第一、舞台になっている街そのものが美しい。

ストーリーとは関係ないシーンのセリフにも面白いところが沢山あって、テンポもよく、最後まで一気に楽しめます。

久々のイタリア映画は、やっぱりいいなあとしみじみ。お勧めです。
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戦火の馬☆☆☆ [映画・ドラマ・観劇]

戦争映画でかつ動物が出てくるというので、感動超大作、涙物か。。。とちょっとひるんでいましたが、最近には珍しいクラシックな映画で、それが良かったし、面白かったです。
もちろん、ある意味主人公である馬についても、どうやってこういうシーンを撮れたのかなあと不思議に思うようなところもありました。

実際に第1次大戦で英国から戦地に行った沢山の馬や兵士たちのエピソードを基に書かれたという児童文学が原作で、舞台で人気を博したのを映画化とのこと。でも舞台でこれを表現するのはどんなだったのかなあ。
馬が駆けるシーンや戦場の迫力あるシーン、美しい欧州の風景など、十分資金を使って撮ったのだろうと思い、スクリーンで観てよかったです。

実際にはありえないかも知れないストーリーだし、他にも主人公の少年の父親の行動には疑問を抱くかも知れませんし、言語の使い分け問題についても指摘されていますが、それを差し引いても、後味は悪くないし、よく出来た映画だなあと思いました。

馬の飼い主の少年の一途な瞳が、何だか岡田将生が純粋な青年を演じるときの視線と似ている印象。

戦闘シーンについては、第一次世界大戦は近代兵器が出てくる一方で、馬に大砲を引かせたり、人間が生身で戦っているのが、かえって生々しく残酷にも感じられましたが、ある程度の年齢の子供になら見せられるかなという感じ。
むしろ細かいエピソードが、よくセリフを読んで聞いていないと、ついていくのが少し難しい部分があるかも。

どうせならスクリーンでやっているうちにどうぞと思います。
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1980年代周辺映画など [映画・ドラマ・観劇]

ソフィーの選択を思い出すと、1980年代近辺の映画、他にも良い映画が多かったなあと改めて思いました。
多分私自身が一番映画を観ていた頃だったのかも。リアルタイムではなくて名画座っぽい映画館で観たのが多いと思いますが。
パンフレットは多分捨ててしまっていると思うのですが、どっかに観た映画のメモが実家にあるかも知れません。でも、探すのも面倒なので、良かったなあと覚えているのをタイトルだけ書いてみます。前に感想書いたのも含まれるかも知れませんが。情報に間違いがあったらごめんなさい。

エボリ 1979 欧州映画。イタリアの辺鄙な地名。主人公のおじさんの顔が忘れられません。結構有名な映画です。
1900年 1976 欧州の大作映画。若いデニーロが出ています。相手役のドパルデューも若かった。ドミニク・サンダは夢のようにきれいです。ベルトルッチ監督。
眺めのいい部屋 1986 時代物。ヘレナ・ボナム・カーターとダニエル・デイ・ルイスが出ています。確か賞をとってる映画です。
キリング・フィールド 1984 カンボジアの殺戮の話ですが、何故か救いもあるし、映像もよかった。
ワンダとダイヤと優しい奴ら 1989 アメリカ映画で泥棒コメディです。ケヴィン・クラインが出ています。
ガープの世界 1983 アーヴィングの原作。グレン・クローズが出ています。わけのわからないストーリー、混沌としていますが、何だか面白い。
ミッドナイト・クロス 1981 デ・パルマのミステリー。ジョン・トラヴォルタ主演です。ミッドナイトってつく映画多いですね。オリバー・ストーンが脚本で秀逸です。
存在の耐えられない軽さ 1987 欧州の歴史を描いているけど、恋愛映画だな。ジュリエット・ビノシュがすごい。
ブリキの太鼓 1980 ドイツ映画です。かなり有名です。
ホテル・ニューハンプシャー 1984 これもアーヴィングの文学作品。ロブ・ロウが人気があった頃かな。ジョディ・フォスターも出ています。
アナザー・カントリー 1984 英国の寄宿舎の少年たちを描いた有名なゲイ映画だけど、映画として良かったです。今をときめくコリン・ファースが出てます。他にモーリスやビューティフルランドレットもあったなあ。

いずれももしかしたらDVDになっていないかも知れませんが、面白かったです。
また思い出したら書きます。

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メリル・ストリープなど [映画・ドラマ・観劇]

アカデミーの主演女優賞、良かったなと思いました。あの映画が観たいかどうかは別にして。
若くして取った前回の受賞作、1982年の「ソフィーの選択」が強烈な映画だったから。
今でも私の思うメリル・ストリープはあの役のイメージが1番強いです。アメリカの女優さんというより、顔立ちも欧州的な感じですし。
「クレイマー・クレイマー」でも子供と別れる役だったので、何となく続いて記憶に残っています。
そういう風にものすごく良い映画、話題の映画で役に恵まれた俳優さんは、場合によったら、その作品以降、いまひとつぱっとした活躍が出来なかったり、その役にイメージが固定されるので悩んだりってあるみたいですが、メリル・ストリープの場合はすごいなと思います。
出演作品数もコンスタントにすごく多いし、こんな役をやるかというようなコメディにも出ているし、その上での今回の受賞なのだろうなあと。
多すぎて全部観ているわけではありませんが、最近ではマンマ・ミーアやプラダを着た悪魔など、もうのびのびかつ悠々と演じているようで、楽しい作品でした。

ソフィーの選択に戻ると、多分観たのは1度か2度だと思うし、かなり前なので、細かいストーリーを覚えているわけではありませんが、重たいけれど、ずっと忘れられない良い映画でした。NYのブルックリン橋のシーンが今でも印象に残ります。相手役のネイサンを演じたケヴィン・クラインも良い俳優さんで沢山の映画に出ていますが、何となく今でも私の中ではネイサンというこの作品の役名が浮かびます。
タイトルはアウシュビッツで自分の子供、男の子と女の子とどちらか一人の生死を選ぶことになった主人公ソフィーの選択を意味しています。

そんな選択をしたら、後から自分自身も死んだも同然だと思いますが、去年、東日本大震災の体験談の再現を見ていた時、現実にあるのだなと、ソフィーの選択を思い出しました。
幼い子供3人を連れて、津波から徒歩で逃げていた若いお母さんの話です。3人を連れて必死で逃げても水かさが増してきて、そのままでは3人とも助けられないと判断し、途中で1人をその場所に残して行ったと言うのです。水の上の漂流物に乗せて。その男の子自身が残ると言ってくれたという話でしたし、後から助けられたので、良かったのですが。

メリル・ストリープの若い頃の代表作は前の2作品以外に、「ディア・ハンター」です。
ディア・ハンターはとにかく狂気じみたクリストファー・ウォーケンの印象が強いのですが、デニーロの友人だったジョン・カザール(狼たちの午後でアルパチーノの相手役です)も共演しており、完成を待たずに病死したそのジョンとメリル・ストリープは婚約していたそうです。俳優同士で惹かれあっていたのかな。

今回のアカデミーノミネート作品の中では、私は「裏切りのサーカス」と「ナイトインパリ」が観たいです。

ソフィーの選択はDVDが日本では出ていないようですが、改めて観たいなと思います。観るべき映画だと思います。お勧めです。
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