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花形歌舞伎 南座 2014 [映画・ドラマ・観劇]

久しぶりの歌舞伎。南座です。
御摂勧進帳(ごひいきかんじんちょう)。
勧進帳も見るのは、もしかしたら初めてかも。それをちょっとパロディにした作品でした。
アクロバット的見せ場もあり、衣装も役者勢ぞろいもとても華やかな舞台でした。

松緑さん、やっぱり面白い。ファンになってしまいました。
ひとつめは暫、しばらく、しばらくという掛け声。花道から出てきた姿にびっくり。

ふたつめは芋洗い。歌舞伎って、ブラックユーモアというか、訳のわからないシュールさがあるなあと思わされました。

赤い提灯がいいですね。改装しているとは言えクラシック。

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ポスター、わかるかな。
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久しぶりに着物を着たのですが、帯結びがすっかり忘れており、一苦労。やっぱり続けて着ないとと痛感。
柄は四季なので、写ってませんが、桜も入っております。

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行って帰ってだけの京都でしたが、この橋の上を通ると京都を実感しますね。
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余談ですが、着いたときは休日だからか四条の交差点は大混雑。警官が数人出ていました。
あのバスだけ行かせようかと相談すると、手動で信号操作。あんなの初めてみました。
世界の観光地、京都だからか、警官のお仕事も他の街とは違う面もあるのかなと想像。どうなのでしょうか。


今回は初めて府民(大阪ですよ)鑑賞会というのに応募して半額でした。お徳。こういうのはいいですね。
松竹座も行きたいのですが、それはハズレ。

花形ということで、若手の松也さんと巳之助さんが気になりました。
松也さんはほぼ初めて見た気がしますが、とても良い俳優さんでした。普段テレビ番組の司会などを見ていると、顔が大きい?濃い?古典すぎる?とか思っていましたが、舞台ではとても映える。それに素晴らしく良いお声。走り抜ける姿が爽やかでした。
最後の古典、道成寺で菊之助さんがあでやかに舞う姿を坊主役で眺める松也さんの眼差しは、素に戻っているようで、まっすぐで自然で、印象に残りました。

巳之助さんは、上品な感じでした。

菊之助さんの踊りで使われた手ぬぐいを客席に投げ込む見せ場があったのですが、あと少しで私達の席には届かず、残念無念。でも2階席にまで思い切り投げてくれているのが、サービス精神旺盛で感動。
こういうのがあるのも楽しいですね。

ああ、やっぱり歌舞伎、また行きたいな。同行者探しもせねば
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映画「ウルフ・オブ・ウォールストリート」☆☆☆ [映画・ドラマ・観劇]

久しぶりにふらっと1人で観にいきました。ディカプリオとスコセッシがタッグを組んだ3時間の大作。行く前から、この長さにちょっとおびえていましたが、最後まで楽しめました。

実在の元証券マンの自伝が原作で、R18の過激作品。金と女とドラッグで、やりたい放題のアメリカのバブルが描かれています。時代は少し前のブラックマンデーからの80年代、90年代。男性のスーツやディカプリオの一人目の奥さんのスタイルがいかにもの時代感をかもし出しています。

最初から最後までディカプリオがでずっぱりで、怪演・熱演です。時々カメラ目線で観客に話しかけたり、心の中の声でも1人語りをしてみたりの演出。3時間ぶっ通しで、やりすぎの、ふざけた自伝のブラックコメディです。監督も喜んで遊んでいるのではというようなシーンも多々。何でここでこんなにひっぱるかな~っていうような。

今月一杯はやっているようですが、長いので1人で見れる方はDVDになってからでも。けど、家族がいる方は何せR18なので、劇場に足を運ばれた方がよいと思います。スクリーンの方が楽しめるであろう見所も結構ありますので。

結局この映画で作り手側が言いたかったのは、これがアメリカ。ということでしょうか。
終わりの方のシーンで、ディカプリオに指摘された通り、FBI捜査官が裕福とは思えない乗客ばかりの地下鉄車内を眺めるシーンの解釈を私はそう受け取りました。成功して冨をつかむのも、どんな人生を選ぶかはあなた自身。ということ。

それにしても、あのアフリカンミュージックのラップのような、耳に残るテーマ?ミュージックが、最初の方に出てきたマコノヒーのアドリブなんて。。頭の中で鳴り響く、ブンガブンガブンガ~。

後から調べると原作者自身も出演しているそうです。どこだったか、よく覚えてはいませんが。当時実際に開催されたパーティの映像もYou tubeではアップされていました。

それにしても、ジャンゴを上回るディカプリオの身体を張っての演技には、びっくりでした。見た方にしかわかりませんが、最高の笑いどころ、車のシーンや電話のシーンでは、笑いたかったけれど、余りに静かだったので、ヒクヒクしそうでした。
しかしながら、この作品で念願のオスカーはないでしょうか。。面白さは抜群ですし、訴えかけるものも確かにあるのですが、アカデミーの感動作品ではないような気がします。私が見たディカプリオの映画の中で一番作品として良かったと思うのは、ブラックダイヤモンドでしたが、あれはあれでテーマが壮大すぎたし。。

タイタニックで人気に火がついた頃、何でこんなんがええんか、わからんし、ディカプリオの映画なんか見~ひん。とか言ってたのを、撤回させていただきます。
皆でディカプリオを応援しましょう。とってもいい俳優さんになりましたよね。

この映画はバブル世代が見たら余計に感慨深いかも知れません。映画好きにはお勧めの作品です。

追記:2月21日 本作、今日のニュースによると出演者のモデル(主人公ではなし)の方から、描写がひどいと訴えられたようです。災難。
3月3日 やっぱり今年もオスカーはのがしたようです。残念!


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「沈黙のひと」 小池真理子 [本]

もう2月ですね。久しぶりに母校の図書館で本を借りました。

小池真理子さんの小説を読むのは久しぶり。こないだ石原さとみが主演でスペシャルドラマにもなっていた恋愛小説のイメージが強い作家さんです。けれど、この本は、過去の恋愛が出てきても恋愛小説ではない長編でした。吉川英治賞を受賞された作品です。

主人公の40代後半から50代位の女性編集者と、子供の頃に離婚によって別れた父親との関係、父親の人生、を綴った静かな小説です。タイトルは年老いた父親の病状が段々と進んでしまった状態を示しています。

ページの多くが父親の書簡で構成されていて、そこから過去の家族の歴史が少しずつ明かされます。
人生の終わりを迎えることを知った父親の様々な感情や思いを、残された手紙や日記で後から知る主人公。
作者のお父様がモデルになっているために、おそらく描写が一層真実味をおびていて、あふれ出る感情が胸に迫る箇所がいくつもありました。
この小説ではコミュニケーションはe-mailや電話ではなく、思いをこめた書簡です。

読み終わると、多分年齢的なこともあるでしょうが、自分自身と親のこれからを色々考えてしまいました。
年老いていく親とともに、子供の方は成長しなければいけないのに、私はどうなのかなと。
うちの両親は余り昔のことは話しませんが、よその家族はどうなのかなと。

波乱万丈の人生のようでもありながら、この主人公の父親は幸せだったと思えました。2つ目の家族とある意味幸せに過ごし、1つ目の家族のことも心にかけながら、別のかつての恋人に病床から会いに行きという人生。たくさんの人に愛情を注いで、同時に愛された人だったのだろうなと。そのあたりの心の機微の描写のうまさはいつもの通りです。

父親が書簡をやり取りする女性歌人の、心のこもった思いやりあふれる、人柄のにじみでた手紙が私の心にもあたたかく残りました。そんな言葉をつづるのは、私にはまだまだ無理かも知れません。

なお、闘病治療のなかで胃ろう(胃に直接穴をあけて栄養補給することです)についても触れられていました。最近はネットのトップニュースにもあげられていて、反対意見が増えているようです。かつて仕事で直接関わっていた分野なので、どうなっていくのかなと思います。
食べること、話すこと、人と関わってコミュニケーションすること、は人間の存在そのものなのだなと、改めて深く思いました。淡々とした語り口でありながら、心に沁みる小説でした。

本作について作者ご自身が語っておられるページのリンクです。
http://gekkan.bunshun.jp/articles/-/648?page=4

他に借りた本も面白かったです。

「大阪今昔散歩」はカラー写真も多く、よく歩く大阪の街並みの歴史がわかりやすく興味深く知れます。
奥田英朗の「邪魔」も迷うことなく面白かったです。

母校に感謝。
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関宿 おまけ 鉄道の旅 JR関西本線 [旅・遠足]

今回、関宿までは天王寺からJR関西本線で行きました。先に路線検索で乗換駅や時間、料金は調べていましたが。。。ちょっと初めてのような鉄道の旅でした。

日帰りとはいえ、2時間はかかる長旅。先にICOCAにチャージして、天王寺の改札を入って鉄道の旅がスタート。
連休なのに奈良を越えると、段々人は少なくなっていきました。そして、最後の列車は電車ではなかったのです。
非電化路線のワンマンディーゼルカー。キハ120系という列車でした。前にはバスのように料金箱が。。
加茂(県境が入り組んでいてここは京都)から亀山の間です。亀山は文化的に関西と関東のちょうど境目と言う説もあるようです。シャープの工場、蝋燭の亀山で有名ですね。関宿最寄の関はそのひとつ手前です。

可愛い2両。
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運転手の横に時刻表を持っていた鉄男っぽい男性がずっとはりついて写真を撮っていました。
私も撮りたかったけど、人は少ないとはいえ、ちょっと恥ずかしいので、我慢。
人がほとんどいなくなるにつれ、列車は段々緑深い田舎の風景を通り過ぎ、川の横をずっと走り、渓谷を登っていきます。警笛というものを初めて聞いたような気がします。日帰りとは思えない遠方にきた旅の醍醐味かも。
途中でくぐった幾つかのトンネルもとても古く味がありました。昼間、鉄男さんのように前にかぶりつきだとよい写真が撮れるかも。

途中の駅も無人なのでしょうか。のんびりしています。廃路線が周りにある駅や、何か謂れがありそうな変わった駅名も。

さて、関で降りようとすると、ICOCAが使えないようです。手書きの降車証明書を出してくれました。関の駅員も社員ではないから精算はできないので、帰りの電車内か大きな駅で精算してくださいとのこと。
駅から関宿は上りですが、10分くらいで便利。

帰りの関の駅からの日が落ちる寸前の眺め。綺麗ですね。駅は既に無人でしたので、そのまま改札をくぐります。
この後、ホームはとっぷり真っ暗。ベンチのところだけに灯りが。

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キハを降りるときに精算しようと思いましたが、出来ないので後でしてくださいとのこと。あれあれ、これじゃ無賃乗車みたいだぞと不思議。

そして、帰りの天王寺の改札で自己申告して往復精算したのでした。こんなことってあるのですね。

鉄道には詳しくなく、非電化路線というものがあることや、キハという車両も全く知りませんでしたが、ワンマンカーの列車にびっくりして、帰ってから調べて初めて知りました。この関西本線は鉄道好きの方には結構人気のようです。
chakuwikiで関西本線を検索すると、面白いですよ。

今回は急に思いついて出かけたので、関宿しか行きませんでしたが、朝早く出かけたなら、奈良や芭蕉の故郷らしい伊賀上野など見所をあちこち訪ねられたかも。

鉄道の旅は余りしたことがありませんでしたが、奈良まで行くのが大阪の実家に帰るより近いのを知ったし、これからは思いついたら気軽に出かけようかと。
思わぬ発見でした。

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関宿 その3 みどころ [旅・遠足]

関宿。次はみどころ、観光名所。

高札場跡。昔の掲示板みたいなものですね。
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昔の旅籠、玉屋が歴史資料館として公開されています。広重の浮世絵も見れるし、まちなみ資料館と共通のチケットで300円ですので、是非訪れることをお勧めします。
ランドマークのように個性的な建物。
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和室の欄間の細工も美しく、お庭が見渡せ、日本家屋の良さを再認識。趣があります。
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旅人が泊まった寝間も再現されていて、ちょっと時代をタイムスリップしたようでした。
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ふすまには、古い宿帳をリサイクルで使って貼りなおしたようです。昔の方の文字が読めるのが不思議。
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屋号の玉をデザインした虫籠窓を内側から見ると。
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これはどこだったかしら。。
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伊勢茶のかねきさん。素敵な店内だったので撮らせていただきました。創業は慶応元年1865年。
私が買ったようにお手ごろなお茶もありますし、茶缶や器もおいておられ、余裕があれば欲しいなあと思うデザインでした。
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他にはお餅の志ら玉で有名なお店ではお抹茶と一緒にお菓子をいただきました。ちょっと休憩にお勧めです。

こちらは地蔵院。ご本尊は日本で一番古い地蔵菩薩だそうです。741年行基開設とのこと。
このお地蔵さんの目が怖かったです。鐘楼も立派でした。
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街道は東追分と西追分で終わります。こちらは東追分。伊勢神宮の遷宮の際、古い鳥居をもってくるそうです。鳥居をくぐって車がバンバン通る道路でした。今も昔も交通の要所ということでしょうか。
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端から端まで歩くと、骨董品のお店も何軒か見かけて、好きな方には面白いと思います。
のんびり散策に相応しい近場のお出かけ場所でした。
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