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本日のお言葉 回収とは [本日のお言葉]

本日はお固い話題で。

明治が飲むヨーグルト100万本を回収とのニュース、他の乳製品メーカーに比べたらマイナスイメージがそんなになかったように記憶するので、軽い衝撃です。
微細ゴムが混入の可能性があり、食べても健康被害はなし。だけど、回収。
賞味期限が微妙に長いけれど、期限内に全品回収は無理。市場に残っている可能性があるが、賞味期限が切れている。。。となって終結するのでは。いずれにせよ現場の担当者は大変でしょう。

メーカー勤務が長かったので、回収業務には1度と言わず携わったことがあり、こういうニュースを見ると色々考えてしまいます。

で、回収といっても種類があります。まずは監督官庁から指示された、法令に触れる回収と、グレイだなあと思いながら、自主回収としてしまうケース、そして追加で言うと修理を伴う改修もあります。今回の明治は自主回収ですね。それでも監督官庁との打ち合わせは済んでの結果のはず。

英語にすると、これがよくわからない。
多分回収はRECALL、で、自主回収もRECALLなのか。自主回収ですと、私の経験ではWITHDRAWALの方をよく使うような気がします。
どちらの単語も、物以外に、書面の取り消しや、法的手続きについても使われます。例えば、先に送信したメールが間違いだったので、取り消すという時などにもRECALLを使います。官庁に取り下げ申請するというような場合はWITHDRAWALが使われます。

ところで、回収となると何にせよ大変なので、できるだけしたくないのは道理です。もちろんその製品が使用者に与える危険度・健康被害の度合いは考慮した上でのことですが。

するかしないか微妙なラインの場合、回収しないで済んでも後でことが大きくなった場合のリスク・コストと、さっさと回収する場合のリスク・コストとを天秤にかけることになり、判断は非常に難しい。場合によったら関係者は法的に罰せられる可能性がなきにしもあらず。
現場の営業担当者の方がどれだけ早くうまく対処できるか、初期段階の対応に左右されるところも大きいかと、つくづく思います。
それと、大きな問題になる前に、現場からあがってくる声に聞く耳を持つということがやはり大事でしょうか。問題には前兆があることが多いものです。

できれば回収したくないなんて、一般消費者の声を無視した高慢な態度、企業は何でも利益第一に考えると批判される方もいるかも知れませんが、利益追求は当たり前のことです。

メーカーを大事にしないと駄目だなとも思います。巨大になりすぎて奢ったメーカーもなかにはあるかも知れませんが、今は自分自身が第二次産業から離れているので、第三次産業ばかりの産業構造はありえないと、余計に感じます。ものづくり日本という言葉を聞くことが最近少なくなったでしょうか。

皆さんも、ご自身が使われている製品で不具合事象に遭遇したり、回収製品だったりしたことはないでしょうか。私はコンタクトレンズに異物混入、照明器具が回収になったことがあります。
コンタクトレンズに混入していたのは何故かショッキングピンクのピラピラ。
この場合、ぎょっとはしますが、明らかに目視で判別できるため、言って見れば危険度は低いともいえます。異物混入については、多分目視判別で事前に使用を防げるかというところもポイントかと。

長々と書いてしまいましたが、言いたかったのはRECALLとWITHDRAWALの使い分けがよくわからないということでした。
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